【動画】貴重映像!プロテニス界を牽引するナダルとガスケの、13歳の時の対戦を分析する

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世界ランキング1位、全仏オープンでは史上最多8度の優勝を誇る、プロテニス界最高の選手の一人、ラファエル・ナダル

そしてナダルと同い年で同じ身長。幼い頃から天才と謳われ、ナダルと比較され続けたライバル、リシャール・ガスケ

今や共に世界ランクTOP10に入り、テニス界を牽引するこの二人が、13歳の時に対戦した貴重な映像が存在します。

当時、既に世界中のテニス関係者から注目されていた二人は、14歳以下の世界大会「Les Petits As Tarbes」で顔を合わせました。

試合は大接戦。互いに1セットずつを分け合って、ファイナルセットに突入します。

動画は試合のクライマックス、5-4でガスケがマッチゲームを迎えたところから始まります。


Original:WorldClassTennis1

ナダルのディフェンス力や、回転量の多い強烈なフォア、ガスケの13歳とは思えない精度の高い片手バックなど、当時から既に両者とも、現在のプレースタイルの基盤が確立されていたことが分かります。

そんな見応え十分な動画の中から、特に素晴らしいプレーをいくつかご紹介します。

追い込まれながら放ったガスケのディンクショット

まずは動画 0.45 のシーン。

ナダルが攻め込み、バックサイドに大きく振られたガスケが放ったショットがとても素晴らしいです。

チャンスと見てネットに詰め寄るナダルの足下に、圧倒的不利な体勢からガスケが放ったのは、正確にコントロールされたディンクショット(足下に沈めるショット)

982c80c92e39c18b9143426e3f354243 ▲ナダルは難しい足下での処理を余儀なくされています

これが狙い通り決まり、ナダルのミスを呼び込みます。

このくらいの年代では、追い込まれると思わず、一か八かのカウンターを狙ってしまいたくなるものです。

冷静にスライスで自分が戻る時間を作りながら、かつ相手の足下に、正確に沈めることができるガスケの判断能力と技術は、とても13歳とは思えないレベルにあります。

ナダルの横回転を掛けたアプローチショット

続いて動画 1.34 のシーン。

もはやナダルの代名詞とも言える、強烈に横回転が掛かったショットを、彼は当時から既に使いこなしています。

154974d065a552daae326f240f053ece (1) ▲ただオープンコートを狙うだけでなく、ボールの側面をこすって横回転を掛けています

外に逃げていくボールにより、ガスケは完全にコートの外に追い出されてしまっています。

トッププロは縦横、様々な回転のショットを使って相手を崩していきますが、この年代で横回転を意識的に使っている選手はあまり見たことがありません。(しかしこのあとのガスケのカウンターが、これまた素晴らしい...。)

ガスケのタイミングを上げたフォアハンド

最後に 3.14 のシーン。

ナダルのポジションも決して悪かったわけではないのですが、同じテンポのラリーから、一瞬の隙を見つけたガスケが、ワンテンポ早いリズムで、かつ低い弾道のボールで一気に攻めに転じます。

9bce7e25664577d0046d8d5d80c8b27c ▲ガスケが急にテンポを上げたためナダルは間に合っていません

タイミングを外されたナダルは、ただ返すのがやっとになってしまい、ガスケがきっちりフィニッシュして試合を締めくくります。

このショットで重要なのはテンポ弾道です。

相手のタイミングを外すためには、より早く相手コートにボールを到達させる必要があります。

そのためには、ただテンポを上げるだけでも、ただ低い弾道の速いショットを打つだけでも、中途半端になります。

ひとつ早いテンポで、かつ低い弾道のショットを 打つ必要があり、両方とも間違えない状況判断能力と、実現する技術はやはり素晴らしいと感じます。

(ちなみに、このショットの一つ前。ガスケがコートの後方から放ったバックハンドのストレートも、めちゃくちゃ難易度が高いショットです。何気に打っているあたりが「天才」...。)

以上、13歳とはいえ、今や世界最高峰の選手となった二人の対戦。

明日の練習に活かせる技術は多々あるので、せひ楽しんで観て頂ければと思います。