錦織がマレーに完敗
16日に行われたマスターズ大会、ロジャーズ・カップ男子シングルスの準決勝で、第4シードの世界ランク4位、錦織圭が同ランク3位のアンディ・マレー(イギリス)に、3-6,0-6のストレートで完敗。決勝進出を逃しました。
世界屈指の守備力を誇るマレーは、試合序盤から錦織の攻撃をシャットアウト。
普段なら優位に立てるはずの展開で主導権が握れず、徐々にプレーが荒くなる錦織とは対照的に、マレーはチャンスとみるや積極的に攻撃にも転じて、一気に突き放しました。
見せた錦織の可能性
ネットプレーも絡めた多彩な攻撃に、カウンター、ムーンボール、スライスを使い分けた多彩な守備。この試合でマレーは、持ち味のプレーの幅の広さを見せつけて、錦織を圧倒しました。
しかし「ショットメイカー」と称される錦織も負けじと、いくつかマレー攻略の糸口となりうる素晴らしいプレーを披露。
こちらのポイントでは、外に逃げていくスライスでオープンコートを作って、強烈なフォアハンドのカウンターを打ち込んでいます。
Original:ATPWorldTour
最近では元々の高いストロークやコートカバーリングに加えて、サーブやネットプレーも上達し、更に進化を続ける錦織のテニス。
今回の敗戦を糧に、8月末から9月にかけて行われるシーズン最後のグランドスラム、全米オープンで大暴れを狙います。